『腸は、第二の脳である』



『腸の中にある脳』と呼ばれるほど、腸は賢く働き者です。

 基本的に、腸の主な働きは、食物から吸収した栄養分の分析と吸収・排泄です。ただ、腸の働きはそれだけではなく、最近の研究結果などから『腸内細菌』を増やすことがとても大切であることが分かってきました。その理由としては、脳の中の伝達物質として注目されているドーパミンとセロトニンの生成にも大いに関与していることに加えて、免疫細胞の60~70%が『腸内細菌』によって作られていることが分かってきたからです。

*参考文献:腸内革命;藤田紘一郎

 『幸せ物質』と呼ばれているドーパミンとセロトニン

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 ドーパミン、セロトニンといっても聞きなれない人が多いとは思いますが、スポーツ選手の話などでよく耳にするアドレナリンと同じで、脳にある神経伝達物質のことです。最近では、治療やリハビリの世界でも、特に、セロトニンのお話を良く耳にすることもあり、特に注目されている脳内物質です。

 ドーパミンは、『快楽』『気持ち良い~』



 ドーパミンは脳に歓喜や快楽、興奮といったメッセージを伝える働きがあり、ヒトの『幸せ感』に欠かせない要素です。当院で実施する施術の考えである『操体法』も、『快楽』『気持ち良い』という感覚を頼りに行うものであり、身体を良くするうえでも非常に理にかなっていると思います。

 痛みのない施術や、嗅覚も刺激するアロママッサージなど、整体などで『気持ち良い』『心地が良い』などと感じる時などには、ドーパミンや次に紹介するセロトニンが出ているのだと思いますよ。マッサージのような受け身だけではなくて、筋肉を動かしながら『気持ち良さ』を一緒に感じるほうが、より身体には良い反応がでると考えています。

 当院では、そういうことにも意識を向けた施術をしています。

 セロトニンはとても健康に重要。今、注目されている物質!!



 セロトニンは辛いときに役立つ『幸せ物質』です。気持ちを奮い立たせ、やる気を起こしてくれる源です。

元気の素であるセロトニンの役割には、

 ①心身をコントロールする役目

セロトニンが十分にあれば、いわゆるキレる気持ちを抑えることができ、ストレスに対しても強くなり、自分の気持ちが安定します。

 ②自律神経をコントロールする役目(脳や身体を覚醒させる効果)

 人間の身体は、運動時や安静時などに交感神経(運動時)・副交感神経(安静時)という自律神経によって、互いの神経がバランスをとることで、脈拍・血流・呼吸などが調整されています。

 このバランスが崩れている人は自律神経症の症状として、頭痛や不眠症、肩こりなどの身体の不調を訴えることになります。

 身体のしくみの中でも、とても重要な働きをする自律神経と関連しているのがセロトニンです。

 また、日中にセロトニンを多く分泌させることが夜の熟睡を可能にし、健康に繋がると言われています。睡眠に関しては、身体で起こっていることは、まだまだ未解明なことも多いそうですが、セロトニンがたくさん分泌されることで、睡眠のホルモンとも呼ばれているメラトニンも分泌されることがわかってきています。

 まさに寝る子は育つと言われているように、昼間元気に走り回って遊んでいる子は、夜にぐっすり眠れるというのはそのようなことも影響しているんですね。

 あまり大きな声ではいえませんが、最近の子どもは外で遊ばすに、日中にゲームをしたり、親に連れられて?夜中にファミレスにいたり…、そういった影響で、日中にセロトニンが十分に分泌されずに、夜は熟睡できない…学校や家などでキレたり…怒りっぽかったり…、自律神経の乱れから肩こりや頭痛など…とも考えられるのではないでしょうか…。(汗)

 セロトニンの天敵は、ストレスです。

 セロトニンが不足すると、うつ病なども招くとも言われています。


 『幸せ物質』を作り出す源は、腸だったのです。



 腸にある乳酸菌などの腸内細菌が幸せ物質であるドーパミンやセロトニンという脳内の前駆体を作り、それを脳に送るため、腸内細菌、腸内環境がとても重要になります。さらに、セロトニンはトリプトファンという食物に含まれる必須アミノ酸からとらない限り、体内で合成することができません。また、ドーパミンも同様に必須アミノ酸のフェニルアラニンがないと合成できないのです。

 少し細かい話になってきましたが…、これらの『幸せ物質』を作り出すには、豊富な腸内細菌に加え、必須アミノ酸やビタミンなどの栄養素も必要になってきます。特に、必須アミノ酸は、体内では合成できませんので、良質なたんぱく質を含む食事も大切になるわけです。

 必須アミノ酸を豊富に含む食品として、『アミノ酸スコア100』の卵・しじみがおすすめですよ。

 賢い臓器である腸 ~腸は第2の脳と呼ばれる理由~



 腸は人体において脳と同じような機能を果たし、最近では『第二の脳』と呼ばれています。

 ちなみに皮膚は『第三の脳』とも呼ばれています。皮膚もかなり賢くて奥の深い、とても大事な感覚器です。

 腸の話に戻りますが、近年、牛のユッケを食べた人から大勢の食中毒患者や死者が出て大騒ぎになったのも記憶に新しいかと思います。このように人命を奪ってしまうような細菌やウィルスが含まれた食品を食べる時、脳はそれを安全か安全でないかの判断がまったくできません。

 たとえ危険な菌が含まれていても、『食べてもいい!』というシグナルを出してしまいます。こうして悪い菌などが侵入したときに、殺菌したり、菌を体外に出したりする働きをするのが、腸の働きでもあります。

 腸はとてもすぐれた防御反応を身体のしくみとして備えています。

 また、不安なとき、緊張した時などにもお腹が痛くなったり、下痢になったりするのも、ストレスというメンタル的な部分の影響も強く受けているためであり、脳で感じたストレスも密接に腸と関連しています。これは、ストレスがあらゆる病気の原因といわれている所以でもあります。

 このような理由から、『第二の脳』『考える臓器』と呼ばれています。

 脳は使わないとボケるとも言われたりしますが、食事もとれず、腸の動きが停滞すると脳も老化してしまいます。例えば、点滴治療になったり、胃瘻を使用したりして口から食べ物を食べられなくなった高齢者の方などが急に元気がなくなる事なども同じような理由として考えられています。

 毎日しっかり食べて、腸を働かすことも健康の秘訣ですね。

 腸内環境が健康をきめる


それでは、次にこのような腸の働きが正常であるかどうかを手軽にチェックするには、便の色や形から腸の健康状態を知る簡単な方法がありますので、紹介させていただきます。是非、一度確認してみてくださいね。

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