足の痺れ、数年前の古傷が原因かもしれません。

今回の記事は、整体に来てくれた方の症例の紹介になります。よければ続きをどうぞ。

「腰への整体、骨盤調整をしても、足の痺れがなかなかスッキリしない……」

そんなお悩みはありませんか?実は、痺れの原因が腰ではなく、数年前の転倒や打ち身が原因となるケースがあったりします。

症例:しゃがんだり、踵を上げる、たくさん歩くとその後に足が痺れる女性。

先日お越しいただいたお客様。

左の臀部や腰に硬さがあり、お孫さんを抱いてしゃがんだり、踵を上げる動作や自転車などで足首から甲にかけて痺れが出るという症状でした。

お体を詳しく見ていくと、気になる点が一つ。

「数年前に自転車で転んだ時の、すねの外側の古傷(皮膚移植も勧められるくらいの酷めの損傷後に固まった傷跡)」です。

【なぜ古傷が痺れを引き起こすのか?】

一見、傷跡が落ち着いたように見える古傷ですが、皮膚の下では組織が「癒着(ゆちゃく)」し、硬い塊のようになっていることがあります。

  • 筋肉の滑り、動きを邪魔する: 運動時に筋肉が動こうとしても、古傷の硬さが邪魔をして、逃げ場を失った圧力が神経を圧迫したり、血流不足になり、痛みや痺れが起こりえます。
  • 神経の通り道を塞ぐ: 足首へとつながる神経は、ちょうどその古傷のエリアを通り道にしています。組織が硬いと、神経がスムーズに動けず、引っ張られるような形で痺れを感じることもあります。
今回の方は、浅腓骨神経と考えてます

【当院のアプローチ】

当院では、腰や臀部の調整はもちろん、この「古傷周辺の組織の癒着」を丁寧に剥がす施術を行いました。

組織に「遊び」ができると、踵を上げても神経が圧迫されなくなり、その場で踵上げでの痺れが変化。

その後、歩いて自宅にも帰られても痺れの症状はなかったそうです。

ただ、その後、お出かけしてたくさん歩いた際に、歩行時には痺れはなかったものの、その後、また足首や下腿周囲の痺れが出たので、病院受診をされたとのこと。

今回の方は、このようなこともあったので、その後、病院に行かれて、足首周囲のMRI検査をされたそうです。

逆にしっかりと検査をしてもらったので分かったこと、反省すべき点もありました。

【MRIでは見えない「渋滞」がある】

病院でMRIを撮られましたが、結果は「大きな異常なし(腰の影響かも?)」とのことでした。

でも、実際には古傷周囲には「水」が溜まっていたそうです。

これは、画像で神経が潰れているのが見えなくても、実際には動くたびに組織同士がこすれ合い、摩擦(炎症)が起きている決定的な証拠です。いわば「目に見えない渋滞」が、歩くたびに神経を刺激していたのです。

歩行時や踵上げによる負荷によって、血流不足や神経の滑走不全が起こることでの痺れや痛みかと思いますので、結果的にMRIでは水はあるけど、大きな神経圧迫を示すような結果はなく、今回の症状は、西洋医学的には、腰が原因と言われるんだと思います。

【「動ける」ことと「痺れを感じなくなった」ことは違う】

今回のケースを通じて、あらためて「動ける」ことと「組織が安定した」ことの差を実感しました。整体で一度痺れが消えると、嬉しくてつい歩きすぎてしまうものです。しかし、長年の癒着がある場合、神経が周囲と馴染むまでは、リハビリのように段階を踏む必要があるのだと再認識しました。

こういうケースもありますが、痛みを消すだけでなく、その後の「再発させない動かし方」までをセットでサポートしています。

特に、慢性的な症状には、身体の使い方や重心の移動などを含めて、連動性のある身体の動きが必要になるケースが多いと考えています。

このようなこともありますので、「昔の怪我だから関係ない」と思わずに、ぜひ一度ご相談ください。整体に来てくださった際にはお話してくれたらと考えてます。

手や足の突き指などでも身体へのいろんな歪みを作ったり、動きの連動性が失われてしまうことがあります。

このような理由で、身体はすべて繋がっています。意外な場所に、あなたの不調を解く鍵が眠っているかもしれません。

今回の女性の方も、病院で腰や足首のレントゲンやMRIを撮ったりしても大きな異常はなかったものの、何故痛みや痺れがとれないのか悩んでいらっしゃいました。

「病院の検査(MRI)は、骨や神経に大きな病気がないかを確認する『安全確認』。

私たち整体師の仕事は、その先にある『筋肉や筋膜の動きの詰まり』を解消すること。」

このような考えを持った上で、元理学療法士として整体でできるような観点からのご指摘をできればと思いやらせて頂いています。

強い打撲や骨折、今回のような皮膚の損傷が身体の歪み、不調を引き起こしているケースはあるかと思います。

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