今日ご来院頂いた70代女性のお客様より聞いたお話を書かせていただきます。いやぁ~、ほんと素敵なお話だと、私の価値観の中で思いましたので…。いつもそうですけど(笑)。
この女性の方は、最近、血圧が急に高くなり、めまいなどの症状を起こしたそうです。そのめまいは一時的で収まりましたが、少し心配なので以前よりかかりつけの循環器内科に行かれたそうです。
ちなみにそのお医者さんは80歳くらいでまだまだ現役のお医者さんだそうです。
そこの病院の診察室に入って、先日のめまいの症状などを話して、血圧を測ると、上が150程度だったそうです。
するとそのお医者さんが、
『僕の顔を見てドキドキしてるから、きっと血圧が高いんですよ。(笑)』
『少し時間がたって、慣れてきたら落ち着きますから。』と言われたそうです。
で、少しの時間を置いて、再度血圧を測定すると上は120程度で落ち着いたそうです。で、こう続けておっしゃられたそうです。
『ほらね。落ち着いてきたでしょ!(笑)』
『僕ら、医者はね、患者さんがドアを開ける前の足音から始まり、そして、入ってきてからの表情や様子から判断しているんですよ。見ているんですよ。』
『そんな検査の数値や画像ばっかり見ていてもね。』って。
もともとあまり薬を出したがらない先生だそうで、賛否両論あるとは思いますが、今も現役っていう、理由というかその生き方に共感いたしました。
また、このお客様が更年期障害のような症状で苦しんでいるときにも、こういうエピソードもあったそうです。
この薬は精神安定剤の薬だけど、本当に辛い、苦しいと思ったときだけ飲んでください。あなたには、この薬を持っているだけでも効果はありますから。
と言って渡されたそうです。
で、結局、一度も飲まずに症状は良くなっていったそうです。
『あぁ、なんか素敵な先生! まさに、お医者さんですね(笑)』
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