理学操体とは?
理学操体とは、宮城県大崎市の理学療法士でもある加藤廣直先生が実践されていらっしゃっる手技・考えのことです。ここに記載していることは≪ひふみ健康院≫の加藤先生のホームページ等も参考・引用させて頂いております。
感覚的に「心地よい」、「気持ちが良い」という考え方が基本。
理学操体はまさしく
「理学」と「操体」
を融合させ、理論的思考をしながらも操体法の感覚的要素をミックスさせた手技療法です。
簡単に言うと、、ってという表現は失礼なのですが、、
操体法という感覚的な要素でもある手技療法に、理論的な部分からも解釈、説明されているような手技療法として、実践されているものであると思います。
具体的な手技内容に関しては、以下のページで少しご紹介させていただきますが、詳しくは、ひふみ健康院さんのHPもご参考にしてください。
ひふみ健康院(加藤先生)のHPは、➤➤ こちら
*操体法についても、このページの下のほうに少し詳しく紹介させていただいています。操体法の考え方については、一般の方にも読んでいただきたい内容だと思いますので、よろしければ読んでみてください。
また、理学操体を学びたいというプロの先生方は、もし、操体法という考えを初めて知ったという場合であれば、まずは操体法という考えを知ってもらうことをおススメします。そちらの考えが基本になるので、操体法の考えもとても大事な要素です。
操体法のページは、 ➤➤ こちら
◇理学操体でのIポジション(後 Iポジ)という手技の例
最小限の刺激で最大限の効果をというのが基本的な考え方です。
こちらからの刺激ではなく、お客様自身にも動いてもらう手技です。これも理学操体の特徴だと思います。
下の写真は、2014年版のIポジのご紹介です。(*写真は、ひふみ健康院にて)
また、2017年では、真・Iポジションや新しい概念の『剥がし』も加わりより進化しています。
Iポジという名前のこの手技は、検査も含めた少し独特な姿勢で行います。
イラスト動画として、他県の先生が作成してくださったものをここに貼らせていただきますので、ご参考になれば幸いです。
● Iポジションのイラスト動画
◇ 実際にIポジションでの作用や目的
当院でも、腰痛だけでなく、頭痛や首の痛みや肩こり、膝痛、肘の痛みなどにも用いております。
症状にもよりますが、座るのはそれほど問題はないけど、寝返りや起き上がりが辛いような痛みがあるような強い腰痛にも、座ったままできる手技でもありますので、当院でも頻繁に使わせて頂いております。
特に、ぎっくり腰の方に使用しております。
私自身のこれまでの経験として、私のお店での理学操体の使用例や感想を書かせていただきます。
①歩くのがやっとのぎっくり腰や坐骨神経様の症状に対して
このHPには何度も書かせていただきましたが、歩くのがやっとの方でも、座ることができれば、施術できますし、寝てもらう際のリスクもなくアプローチできます。1回の施術で普通に歩いて帰られることも多々ありますよ。もちろん、一般的な腰痛や足のしびれなども変わります。
②首痛・肩痛や膝痛などにも効果もあり、いろんな姿勢で使用できる
全身が整うという意味でも、座ったままのIポジションを実施した際に、肩の可動域や正座の痛みがとれたりします。お客様もビックリすることも多いですし、痛い部分にも触れないため、リスクもないです。Iポジションは座れれば実施できます!また、Kポジションは側臥位ですので、寝た状態でのアプローチも可能です。
③検査が簡単で実践しやすい
理学療法士時代から検査や触診が苦手だった私も、検査は簡単で分かりやすいですし、たとえ動診が苦手でもお客様が教えてくれます。この検査の姿勢のまま、施術に移行できて、そのまま再検査に入れるので、お客様の負担も少なく、短時間での施術も可能です。
④臨床での武器になりますし、いろんなテクニックと併用しやすい
どんな技術でもそうだとは思いますが、自分自身にとっての臨床での武器になりえる技術だと思います。また、今までに使用している技術にもプラスできるようなタイプの技術だと思います。2017年以降の新しい概念である『はがし』という技術は、特に取り入れやすいと思います。
私なりに書かせていただきましたが、文章が苦手な私ですので、伝わりにくいかもしれませんが、ご参考になればと思います。
ただ、上の写真をご覧になっていただいた方の中には、
えっ!首の痛みにも?
って思う方が多くいらっしゃるとは思います。
しかし、実際に、私の目の前で首の症状が軽減する。痛みが変化するんです。
なんか不思議ですよねぇ~。
お客様からもよく『不思議ですね~。』、『え、なんで??』と言われたりします。
整体では、こういうことはよく起こるんですが、足や体幹からの刺激でも首の痛みが変わったりします。そういう意味では、腰や骨盤など、身体の歪みが原因で首や腕の痛み、シビレが起こっているという判断もできます。
ようするに、首の症状が首が原因だとは限らないということです。他にも親指などの指の歪み、腕の歪みなどが首の痛みの原因である場合もあります。
だから、首だけの治療や電気の治療をしてもなかなか治らない方。そんな経緯をお持ちの方には全身の調整により改善する可能性は大いにあります。首の痛みや肩こりだけに限らず、皆さんが知らない、体験したことがないというだけなのかもしれません。
ヒトの身体って、凄いですよ。たとえ、ヘルニアがあっても関係ない!シビレはその場でなくなったりしますよ♪
そういうときは、シビレの原因はヘルニアではなかったっていうことかもしれませんね。だから、手術でヘルニアを切除しても、シビレが改善しない場合もあるんだと思います。手術では変わらなかったからとあきらめるのはまだ早いかもしれません。
もちろん、手術で改善する場合もありますし、痺れにはいろんな原因があります。血液の循環が悪いとか、ヘルニアではなくて、シビレのある足の部分で神経を圧迫しているなどなど。と私は考えています。
最後に、理学操体をもっと詳しく知りたい、(プロの方向けです。)
学びたい方はこちらのページ ➤➤ ここ をクリックしてみてください!
また、当院でも2017年より理学操体練習会や体験会も定期的に実施しています。
理学操体が初めての方や、ご興味がある方は、事前練習会からどうぞ♪
当院で実施している理学操体練習会などのページは、 ➤➤ こちら
◇操体法について
操体法(そうたいほう)は、仙台の医師 橋本敬三先生(温古堂)が民間の健康法・療術をみずから実践し、肉体の変化が進む過程で何が起きているかをつかんだ結果うまれた健康法あるいは養生法。一般的には身体の一部を動かした(動診)時に快適な感覚が感じられるかどうかを味わい、快適な方向に動かすという方法を採る。
『気持ち良い~』や『心地よい~』という『快』の感覚が重要ですよ。
皆様に伝わりやすいかどうかは分かりませんが…、当院では、施術内容のひとつである動きの整体という言葉で表現させていただいてますが、この操体法の考えをとても参考にしています。
動きのではなく、気持ち良い~整体。でもいいかもしれません。(笑)
操体法でのおススメの本はこちらです。
読みやすいですし、おもしろいですよ。一般の方にもおすすめです。
実際に、当院のお客様に何度かお貸ししたこともあります。
この本からの内容も少し紹介させていただきます。
『操体』とは、体を操る、
というところから発想された『からだの運動法』。
環境のなかで、息をつき、飲み食いし、動き、考える。
これが、動物としての『最小限責任生活』。
この「息・食・動・想・環境」は、
いつも切り離されずお互いに助け合って、補っ合っている。
自分でしなければいけないことである四つのこと
「息・食・動・想」を60点以上くらいに気持ちよくしておけばいいという考え方。
「100点満点が目標じゃなく、間に合えばいい、60点でいい」
この『間に合えばいい精神』は、とても素敵で奥が深い言葉でもあると思います。
だって、100点を目指す必要はないんですよ♪
少し気が楽になりませんか??いろんな意味で。。
また、話が少しややこしくなるとは思いますが、、
操体法でいう100点というのは、全てが気持ち良い・完璧に心地よいという意味合いでもあるとは思うので、少し意味合いは違うとは思うんですが、、
普段での実生活での、完璧、100点という意味を考えると、
●育児や家事を完璧にやらなければいけない。。
●仕事や勉強で成績を上げなければいけない。。
●苦手な人とも仲良くしなければいけない。。
●俗に言う『良い人』『お利口な人』を演じなければいけない。。
などなど、現代社会では、数字での評価や100%、完璧などが追及されてしまう環境にいたり、そうしなければいけないと自分で追い込んでしまっていることなど多いような気がします。。そういった背景もあって、身体の調子がすぐれないという方が多くいらっしゃるようにも思います。。ですので、考え方や視点を少し変えて、これまでの大変さや疲れに対しても、いろんな意味で操体法の考え方は繋がっているし、理にかなっているようにも日々感じています。
また、上に出てきた60点で良いという考え方に関しては、以下のようにも書かれています。
100%バランスが取れている人も、60%バランスが取れている人(合格、間に合う)も、
40%バランスの人(具合が悪い、病気だ)も、みーんなそれなりに生きている。
40点だとちょっと生活や痛みなどで不具合や辛さはあるんでしょうが、60点と100点の人も全員が、みんなそれなりに生きていけるし、60点くらいあれば、さほど大差はないという考えです。
完璧とか100点という数字、見栄?だったり、体裁などなど、そんなことはさほど気にせずに数字で言えば、60点くらい。ほどほど、ボチボチで良いということです。
いろんなことや場面や生活の中で。。。完璧・100点を目指して、、無理していませんか?
ハッと、このことに気づくというか、なんだ、それでもいいんだと思った方は、それだけでもこの文章を読んでくださった意味はあると思いますよ。
普段、頑張り過ぎているから、身体が辛いのかもしれないですよ~。
何事も100%にするには、大変なことですから。。
気持ち悪い・後味が悪いことをするとこのパーセンテージが下がる…
そして、操体法では、身体にとっては、思考や行動、日常生活で気持ち悪いことをすると、このパーセンテージが下がってきて、身体は歪みをつくり、コリや苦痛を感じると考えられています。
こういうことが、身体の不調を作るプロセスだと書かれています。
そして、逆に、身体にとって気持ち良いことをすれば、自然に身体は治るようにできているという考え方です。
簡単な例を上げると、操体法では、赤ちゃんに戻ることも薦められています。
赤ちゃんは、大人のような思考・体裁などは気にしないというか、考えれていないので、欲のままにお腹好いたから泣く、心地悪いから泣く、、みたいに、自分の感覚だけで動いているので、肩こりや痛いところはほとんどない。とも言われています。
個人的には、おもしろい例えであり、表現であると思います。
そういう意味合いから、いつのまにか、大人になるにつれて、悪い意味での我慢、気遣いが生まれることで肩も凝るし、身体も硬くなるのかもしれませんね。
もちろん、最低限というか常識範囲の我慢や気遣いは必要だとは思いますので、60点くらいで良いんではないでしょうか?
かなり長くなってしまいましたが、、
ですので、私としては、この40%バランスの人には、最低でも60%バランスまで変えてあげれば良い!
って考えております。
この20%を戻すことが、私の仕事であるとも思っています。
さらに、呼吸の感覚、飲食の感覚、運動の感覚、精神の感覚、環境の感覚
⇒これらの感覚に対して、後味も含めて、気持ち良いことをすべきだとおっしゃられています。
ですので、当院では、他のお店さんとは違う意味でも痛みの少ないソフトな整体という意味だけでなく、『快』の感覚に対してもこだわっておりますので、ソフトで痛くない施術内容になるのはそういう理由です。
こういう快の感覚にもフォーカスをあてた、『気持ち良い~整体』を目指しています。
それが、からだの感覚にゆだねる施術・操体法です。
また、当院では、いわゆるマッサージはしませんので、そういう刺激での『快』感覚とは、また一味違うと思いますよ。少しややこしいとは思うんですが…、ただマッサージを受けるという受け身の施術と、自分が動く施術(操体法や理学操体)というのは、全然身体への刺激が違うんだと実感しています。
自分で動いて、自分の感覚で気持ち良さを出せた時は、とても身体にとって良い反応が出ると思いますし、運動学・生理学的にも、筋肉を自分で動かして調整するので、マッサージみたいに、すぐに戻ったり、揉み返しなどはほとんどないと思います。
むしろ、翌日のほうが身体の動きに定着し、より安定する印象があるので調子が良いと思います。
私自身、病院時代にマッサージのような手技も使っていましたので。(汗)その当時の施術と比べたら、効果や施術後の持続期間が全然違うと実感しています。
少し不思議かもしれないですが、、ぜひ、この操体法、『快』の感覚にゆだねる施術を体験して頂ければと思います。
身体は、全体でひとつ。
この本の温古堂の翁先生のお話では、お客さまが別の場所で五十肩とか言われて温古堂にくると、五十肩で来る人、みんながだいたい決まって次のように言うそうです。肩だけ治してもらいたくて、『ここが痛ぐてェ』(*仙台の方言)と肩を出すヒトがほとんどだったそうです。
それは、そうですよね。普通はそうだと思います。。。だって、肩に原因があると思っているというか、肩が痛いし、肩が辛いんですから。
でも、こんなときにはいつも翁先生はこう言ったそうです。『肩だけ治すんだったら、肩こごさ切っておいでけ!明日までに治しておぐがら…』と決まり文句になっていた。そうですよ。
つまり、肩だけみてもしかたがないということであり、
肩を何とかしてくれというのなら、肩だけ、置いていけばみたいな話です…。
操体法の考え方では、そういう肩だけ見るのではなく、
いつも、からだ全体を一つと考え、
常に全体のバランスを取ることが目標になる。
とされています。
私自身も以前はそうでした。。私の場合は、特に、病院勤務時代ですね。。
どうしても肩が痛ければ、肩ばっかりに意識がいってしまうものです。実際に、当院に来るお客様でもおっしゃられますが、私は骨が変形している。と言われています。私の症状は、五十肩です。
ヘルニアがあるからシビレがある。腰の骨の4番と5番の間が狭い。などなど。
私は、骨の変形、ヘルニア、体質、生まれつき、だから…
ヒドイ時には、、
だから、もうこれ以上は良くはならない。
痛みと付き合っていくしかないと言われてますから…。
仕方ないんです。ともよくお聞きします。
本当にそうなんでしょうか?
それが一番の原因なんでしょうか?
そればっかりに捉われるとあまりよくないと思いますよ。
例え、身体が良い方向に向かっていても、何か調子が良いなぁって思っていたとしても、変形があるから、どうせまた痛くなるとか…ヘルニアがあるからなるべく動かさないようにしないと。ってなる。
お気持ちは分かります。
でも、ヘルニアがあっても痛みやシビレがない人はたくさんいますよ。注射や薬じゃなくても、痛い腰の部分は触らずにぎっくり腰がよくなる方もいらっしゃいますよ。
原因が分かれば、身体が変われば、症状も変わると思いますよ。
結果や医学的事実に捉われすぎないこと、とても大事だと思います。
実際に、痛くなるのは、無意識のうちにというか、知らないうちに肩こりや慢性痛になってますよね?打撲や捻挫などは別ですよ。だから、身体を調整したり、動いているうちに、いつのまにか身体もかわるんですよ。痛みがなくなるんです。
無意識のうちに出現した痛みは、無意識のうちに変わる…。
でも、ホントにビックリされるくらい、パッと変わったりします。
とてもややこしい話にはなりましたが、、。(汗)私は、この言葉を聞いた時にとても感銘をうけたというか、腑に落ちました。
治療家さんにとっては、それなりに深い言葉ではないかと思います。
このようなことを私は考えておりますので、当院では、からだは全体で一つであり、さらに身体というのは循環とバランスだと思っております。
このようなことが、操体法、理学操体から学んだことであり、特に、現在の時代にはとても相性の良い施術方法だと考えております。
ちなみに、施術の際には、ここに書いたようなことはそれほど細かくお話しませんので、ご安心を…。詳しく知りたい方は、ぜひ聞いてください。
操体法の考え方は、とてもおもしろいですし、このような考えに共感して頂き、実際にこの本をお貸ししたお客様もいらっしゃいます。もちろん、整体だけでなく、普段の生活でのいろんなコトで気持ちの良い選択や行動をしていくことが大切でもあるということですから。ぜひ、実践してみてください♪
今後の生き方や過ごし方が変わる♪なんてこともあると思います。
これがなかなか難しいのも事実ですが、、、でも、100点でなくていいんですよ。60点でいいんです。ちょっとできそうな気がしませんか??
それよりも、身体と感覚でもって体感し、まずは、実感しにいらしてください。
そういう機会や時間を当院で感じて頂けると幸いです。お待ちしております。
とても長くなってしまいましたが、、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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